若い方にはかなり古臭い話から始まってしまうのですが、皆さんの中に“”という言葉をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?また、皆さんの中に、“駆け落ち”の経験がある方はいらっしゃいますでしょうか?何だか今時“カケオチ”なんて聞いてもピンとこない方も少なくはないかと思いますが、一昔前には、やたらとトレンディドラマや昼メロドラマの題材としてバンバン活用されていたものです。“愛の逃避行”だとか“愛の終着駅”なんて言葉も流行っていたような気がします。個人的にはリアルタイムでその時代にいた訳ではないので…何とも言えないところはありますが、親や周囲に反対されても一緒になりたいと、自分の環境をすべて捨ててまで恋愛を貫きとおすやり方が“駆け落ち”です。駆け落ち自体が悪いとは思いませんが、周りに迷惑をかけてまで進めるものでもないのではないかとは思ってしまいますね。だって、“自分たちさえ置ければ良い”というわがまま極まりない行動なのですから。ましてや、家庭がある人が相手だったり、自分がいなくなることで家族が困るようになってしまうような恋愛は…正直する価値はないのかとも思ってしまいます。本当に二人で一緒に生きていきたいのなら、最大限、周囲に迷惑が掛からないよう配慮する努力と気力を尽くしてから逃避行でも何でもすれば良いと思います。相手の収入、職業、家庭事情、個人の素行に過去にと、スムーズな恋愛をしていく上で、妨害ともうべき障害が溢れていることと思います。しかし、個人的な感覚でお話しさせて頂けば、相手の収入や職業に関しては…何とでもなる話ではあると思いますので、頑張って周囲を説得していけば良いと思います。
ただ、相手の背負っている過去や家庭事情、これに関しては一緒に恋愛をしていく中では、辛い…というよりも“切ない”ことが多くあるかと思います。また、相手の素行…つあり、ギャンブルや女癖の悪さ、借金に暴力…どうしようもない性質を持っている相手を好きになってしまった時は、切ないよりも“辛い”ことが多くあるかと思います。“恋は盲目”と言うように、周りも自分の置かれた位置も分からなくなってしまうものです。敵対するような人から言われたことではなく、身内や親友など、自分にとって近い存在の人から反対されるような恋愛は、それなりの覚悟が必要です。それも生半可な覚悟ではいけません。周りの苦言も受け入れられるような器が無い限り、幸せな結果には至らないパターンの方が多い恋愛になってしまいます。あまりに反対されるような恋愛だった場合、いったん冷静になって自分と自分の置かれた環境を見つめ直すことを努力してみましょう。 障害のある恋愛を一生背負っていくことを心配するのは当たり前です。当人たちはいつか解決できるかも知れないと思っているかもしれませんが、多くの場合…その障害を生涯背負っていくパターンが多いのも事実です。…それでも相手と一緒にいたいと思うなら、数位にトゲトゲ警戒を張って二人で楽しく生きるのではなく、周囲の心配も受け入れられるくらいのゆとりを持てる人間になって、その恋愛を進めるようにしていくことで、きっと幸せな結果を招く近道になるでしょう。